楠木正巳教授 最終講義

2018年03月01日|お知らせ

平成30(2018)年2月27日(火)14時50分より、楠木正巳教授の最終講義が開催されました。
楠木先生は大阪大学ならびに山梨大学でのキャリアを総合すると40年にわたり、構造生物学、特にエックス線結晶構造解析の分野にて、一研究者としてはもちろんのこと、研究分野の開拓者としても大きく貢献されました。X線結晶構造解析の黎明期であった1980年代、当時としては極めて難易度の高い構造解析(タカアミラーゼ:カビ由来αアミラーゼ)を、独自の解析用プログラムを開発することにより、世界に先駆けて成功させました。また、ジョージタウン大学留学時に身に付けたバイオインフォマティクスの知識を活用し、タンパク質構造データベースであるProtein Data Bankの日本サイトの設立に尽力され、実験構造とデータベース情報を組み合わせた”構造情報生物科学”と称される新たな分野を開拓されました。
最終講義では、大阪大学から山梨大学をまたいで行った「植物タンパク質の構造生物学」を中心に講義を行っていただきました。生物の主要構成元素は炭素、窒素、酸素です。食物連鎖を考慮すると、地球上のほぼ全ての生き物は植物が生産する有機物質群を摂取する以外、生命を維持することはできません。植物のグルタミン合成酵素はNH4-といった無機窒素が生物界に取り込まれる唯一の入り口であり、地球上の全生命にとってカギとなる酵素の一つです。その詳しい構造生物学的研究について、専門分野外の方にも分かりやすく講義して下さいました。
(専門的な詳細はこちらの論文をご参照下さい Unno H et al., J Biol Chem (2006) “Atomic structure of plant glutamine synthetase: a key enzyme for plant productivity”
 
最終講義の様子

講義終了後、花束を贈呈させていただきました。楠木研究室所属4年生、中村康太さんがプレゼンターを務めました。楠木研究室として最後の、植物タンパク質の観点では最後の直系のお弟子さんです。

花束贈呈

 その後、大学会館に場所を移し、リラックスした雰囲気にて、楠木先生を囲んでの茶話会を行い、存分にトークを楽しみました。楠木先生、ありがとうございました。
 


茶話会の様子


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