卒業生からのメッセージ

梶浦 貴之
味の素(株)イノベーション研究所
発酵生産学科平成元年卒
修士平成3年修了

『かけがえの無い大学生時代』
私は、現在40歳代半ばの年齢で、大学生時代の年齢のほぼ倍の人生を送ってきています。これまでの人生の中で「かけがえのない」時間だったと強く感じるのは、山梨大学の6年間の期間です。

発酵生産学科(現在の生命工学科)を志望した明確な理由はなく、当時、バイオテクノロジーがブームになり始めていて、漠然と面白そうな分野だなと思い始めていた程度だったのです。
このように、なんとなく大学に入学したのですが、初めての一人暮らし、学科やサークルの新しい仲間との出会い、新歓コンパでのお酒との出会い等々、大きな環境の変化があって、梨大生としての新生活がとても新鮮に楽しく感じました。学業の方は、そんなに意気込んで勉強した訳でもなく、サークルにのめり込んだ訳でもありませんでしたが、カルキュラムはうまく作られているもので、それなりにきちんと講義(サボったことも多々?あり)と学生実験をこなして、落第することなく、4年生を迎えました。

4年生の春に、応用微生物研究室(当時の野々村英夫教授、早川正幸助手)を選んだのは、2、3年次の学生実験で、微生物を培養し、観察した時の微生物の美しさを感じたからです。
研究対象とした放線菌は、原核生物である細菌でありながら、菌糸を伸ばしたり、胞子をつけたり形態が面白く、研究テーマ「少数群放線菌の選択分離法に関する研究」を進めると、いろいろな場所から採取した土壌の中に、沢山の種類の放線菌がいることを実感しながらの研究が楽しく、マスター修了までの3年間を研究に没頭することができました。もちろん研究には失敗も多く、試行錯誤で、深夜まで実験がかかったり、何か月もデータが出ない時もありましたが、教官との相談や研究室の仲間との議論の思い出が、今の微生物の研究業務で行き詰まった時に、「あの時はもっと頑張れたな」などの心の糧となっています。

受験生の皆さんにも、「かけがえの無い大学生時代」をすごして欲しいと願っています。山梨大学は、それにふさわしい環境を提供してくれる大学と思います。

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