在学生からのメッセージ

上村井 一輝
大学院医学工学総合教育部
平成22年度 生命工学専攻 修士課程2年

平成22年9月2日、3日に開催された2010年度日本放線菌学会大会(船堀)において、本生命工学専攻修士2年生の上村井一輝さんがポスター賞を受賞しました。ポスター賞は学生優秀発表賞とは違い全ポスター中から選ばれる賞です。なお、上村井さんは昨年度の学生優秀発表賞を受賞しております。
研究発表題目:「陰イオン交換樹脂を用いた新規放線菌分離法の評価」(上村井 一輝、田村 朋彦、山村 英樹、早川 正幸)

日本放線菌学会2010年度大会 ポスター賞を受賞して
   この度、私は卒論および修士論文の研究成果を日本放線菌学会2010年度大会において発表し、ポスター賞を受賞いたしました。この賞の受賞は本当に予想もしていなかったことなので非常に驚きましたが、これまでの苦労が報われ、放線菌研究に少しでも貢献できたということに喜びを感じています。

 私たちの研究室では、抗生物質を生産することで知られる放線菌という微生物を土壌などの自然界から分離し、新種の提案や、有用物質の探索などの研究を行っています。一般的に放線菌はHV(腐植酸-ビタミン)agarという特殊な培地に土壌懸濁液などを塗布しコロニーを出現させることで分離する事ができます。私はこの分離法にさらなる改良を加えることで、より選択性の高い分離法の構築を目的として研究を進めてきました。具体的には、陰イオン交換樹脂を用いた土壌の前処理法を開発しました。この方法は、特定の放線菌が陰イオン交換樹脂に吸着する事を発見し利用したものです。その結果、樹脂分離法を用いる事により一般的な方法では分離できない多様な放線菌を取得する事が可能になりました。現在は、樹脂分離法を用いて分離した放線菌を分類し、有用な株が含まれていないか調査を行っています。それによって、将来新たな抗生物質が作られればと夢を膨らましております。

 今後はこの受賞に慢心することなく研究を続け、さらに新しい発見に結び付けていけるように努力していこうと考えています。これまでに、ご指導いただきました早川教授、山村助教、中川助教、飯野技官に感謝いたします。また、(独)製品評価技術基盤機構・NBRCの田村博士にはシーケンスや菌株の提供などでご協力を頂き、御礼申し上げます。陰イオン交換樹脂の利用方法についてご指導いただきました中村准教授に感謝いたします。最後に様々なご協力をいただきました研究室の皆さんにお礼申し上げます。 

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