在学生からのメッセージ

島崎 麻美子
大学院医学工学総合教育部
平成20年度 生命工学専攻 修士課程1年

(財)やまなし産業支援機構は起業家育成などを目的にした「やまなしビジネスプランコンテスト」を開催しております。本年度のコンテストにおいて生命工学専攻修士1年生の島崎さんが「世界に通用する甲州ワインを目指した優良ブドウ樹の苗木販売」で入賞しました。

やまなしビジネスプランコンテストに入賞して
本研究室では、平成18年度より毎年このコンテストに応募しており、1年目、2年目ともに入賞しています。3年目である今年は「世界に通用する甲州ワインを目指した優良ブドウ樹の苗木販売」というテーマでコンテストに臨みました。
ご存知の方も多いかと思いますが、山梨県の特産品である甲州ワインは、近年、国産ワインでは初となるEU進出を果たしました。ところが、世界市場への本格的な参入に期待が高まる中で、一つの問題が浮上しています。
ブドウは品種単位で分類され、同じ品種に属する集団は共通の形質を持つとされていますが、同一品種であっても個体レベルではその形質にばらつきがあり、品種より細かい単位での分類が要求されます。ワイン産業が盛んなヨーロッパでは、品種以下を分類するためにクローンという概念を導入しています。クローンごとにブドウ樹に現れる特徴がわかっており、各々の特徴を生かした栽培が行われています。しかし、甲州ブドウはクローンによる分類が進んでおらず、この点においてヨーロッパブドウから遅れをとっています。
本研究では「レトロトランスポゾン」に着目した実験をベースに、クローン間の相違を検出できるマーカーを開発しました。このマーカーは、クローン分類を可能にし、将来的には優良クローンを中心とした甲州ブドウの苗木生産に結びつくと考えられます。

 当プランが最優秀賞に選ばれたことは、私にとって大きな励みとなりました。しかし、自分一人の力で受賞したわけではありません。研究室のメンバーの協力のもと資料を作成した日々は、賞をいただいたこと以上に意義深いものとなっています。すばらしい仲間に恵まれた私は大変幸運でした。
「やまなしビジネスプランコンテスト」に応募するにあたり、指導して下さった先生方と、献身的な協力をしてくれた研究室の皆さんに、この場を借りて厚くお礼申し上げます。

 山梨大学ワイン科学研究センター
やまなし産業支援機構

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