在学生からのメッセージ

藤巻 慶弘
大学院医学工学総合教育部
平成20年度 生命工学専攻 修士課程1年

日本農芸化学会関東支部大会(2008.10.11)において、若手奨励賞を受賞した。
研究題目:「ピレン修飾オリゴ糖を用いた糖質間相互作用の蛍光センシング」(新森英之、藤巻慶弘)

日本農芸化学会若手奨励賞を受賞して
まさか受賞できるとは思っていなかったので非常に驚きました。これまでの苦労が報われてとてもうれしく思っております。
まず初めに糖質は生体内において栄養分として蓄えられるだけでなく、鎖状の糖が細胞表層に密集した状態で存在しています。その糖鎖が細胞同士の認識、接着といった機能を示し、ガン細胞の転移やウイルスの感染、抗原抗体反応などに関与していることが知られています。しかしながら糖鎖の複雑な化学構造から分子同士の相互作用メカニズムの解析は困難とされています。
そこで、この実験では化学構造の明確に分かっている糖質に蛍光物質であるピレンを導入し糖質同士の相互作用を検討しようと試みたものです。
今回の実験ではγ―シクロデキストリンというグルコースが8個環状につながった分子を使い、蛍光物質を導入した単糖(グルコース、ガラクトース、マンノース)およびオリゴ糖(マルトース、ラクトース、マルトヘキサオース)の誘導体が2分子密集した条件下で糖質を添加することにより蛍光スペクトルがどのように変化するか調べました。その結果、糖質部位の化学構造が異なることによって糖質との親和性が異なることや、マンノース誘導体を用いた実験においてほかの糖質よりも変化が大きいという結果が得られました。特にマンノース誘導体は糖質検出システムにおいて有用な糖質ユニットとして使用できるのではないかと思われます。
今後もこの結果を糧にして実験に取り組んでいくとともに、ご指導して下さった新森先生、小久保先生、およびサポートしてくれた研究室の皆さんに感謝いたします。

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