在学生からのメッセージ

上村井 一輝
大学院医学工学総合教育部
平成21年度 生命工学専攻 修士課程1年

平成21年7月16日、17日に開催された2009年度日本放線菌学会大会(秋田)において、本生命工学専攻修士1年生の上村井一輝さんが学生優秀発表賞を受賞しました。学生優秀発表賞は今年度から新設され、記念すべき第1号の受賞です。
研究発表題目:「イオン交換樹脂を用いた放線菌の選択分離」(上村井 一輝、山村 英樹、早川 正幸)

日本放線菌学会大会 学生優秀発表賞を受賞して
日本放線菌学会でポスター発表をするにあたり、事前の準備に苦労しましたが、学生優秀発表賞を受賞する事が出来て、これまでの大変だったすべてが吹き飛んだ気持ちです。会場でのポスター発表では、私の研究を全く知らない方に説明するということで理解していただけるか心配でしたが、多くの人と議論を通じて納得してもらう事が出来て大変よかったと感じています。また、自分では今まで気づかなかった別の角度からのご指摘を頂き、大変有意義な学会発表でした。
私は、放線菌の新規選択分離法の構築を目指し、陰イオン交換樹脂を用いて放線菌を分離する研究を行っています。放線菌をはじめ、微生物の栄養細胞の表面は荷電していることが知られています。しかし、放線菌胞子は、疎水性の膜で覆われおり外からの影響を受けにくい構造をしています。そこで、この放線菌胞子をターゲットとし、胞子以外の細菌や土壌粒子など邪魔なものを陰イオン交換樹脂に吸着させ、放線菌を効率よく獲得することを目的として実験を進めてきました。その結果、陰イオン交換樹脂を土壌からの分離実験に用いた場合、放線菌以外の一般的な細菌を100%近く除去することに成功しました。また、一般的な分離法で分離される放線菌とは異なった放線菌を獲得することもできました。
今後の研究の展開としては、放線菌ごとに樹脂への吸着能に差があるようなので、それをさらに詳しく調べ、特定の放線菌属種を特異的に分離することができないか調査していきます。また、陰イオン交換樹脂を用いて多くの土壌から放線菌を分離し、新規性の高い放線菌を獲得したいと考えています。
最後に、今回の受賞は研究室のメンバー協力と早川先生と山村先生のご指導の賜物であると思います。これからはこの研究テーマを発展させるべく、研究に邁進していきます。本当にありがとうございました。

 

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