卒業生からのメッセージ

乙黒 美彩
山梨大学 ワイン科学研究センター 助教
(化学生物工学科 平成9年度卒、修士平成11年修了、博士平成14年終了)

バイオの力を信じて

私は工学部の化学生物工学科(現 生命工学科)に入学して以来、9年間山梨大学で学生生活を送りました。その後、独立行政法人製品評価技術基盤機構バイオテクノロジーセンターに入所し、アジア地域を中心に微生物ハンターとしてくすりを作る微生物・放線菌の探索を行ってきました。そして今年、再び山梨大学へ教員として戻ってくることになりました。

山梨大学での学生時代を振り返ってみると本当に充実していたと思います。学部生のころは仲の良かった友人たちと授業の後清里までドライブに行ったり、甲府の街のちょっとおしゃれな店でお酒をたしなんだり(もちろん20歳を過ぎてから!)、サークル活動に励んだり、バイトを掛け持ちしたり、お神輿を担いでみたり、いろいろな経験をすることができました。

 山梨大学のいいところは自然環境にとても恵まれているところです。車で10分も北へ向かって走ると夜景のきれいな絶景スポットがあちらこちらに点在しています。また、温泉もすぐそばにあります。空気が澄んだ冬の朝には南に富士山、西に八ヶ岳連峰がくっきりと見え、このままドライブに行きたいと思ってしまうくらいです。

 このような豊かな自然環境の中で修士課程・博士課程では研究に没頭することができました。当時、修士課程に進学する女性は学年に一人いるかいないかでしたし、まして生命工学科で博士課程に進学した女性はいませんでした。博士課程に進学すると決めたときには、大きな不安とプレッシャーがありましたが、飯村穰先生、早川正幸先生の丁寧なご指導によって、無事博士課程を修了することができました。

 くすりをつくる微生物・放線菌の研究をしていた私が今はワインをつくる微生物・酵母と乳酸菌の研究をしています。放線菌を求めてインドネシアのジャングルをさまよい、モンゴルの大草原をジープで疾走していた時には全く想像していませんでした。それでもその時の出会いやこれまでの経験が今の私の礎になったことは間違いありません。

高校生のみなさん、このような恵まれた環境の山梨大学で微生物の不思議な現象を一緒に紐解き、次世代の明るい未来のために、バイオの力で日本を、世界を、地球の豊かな自然環境を一緒に守っていきませんか。

 

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