在学生からのメッセージ

望月 ちひろ
大学院医学工学総合教育部
平成25年度 生命工学専攻 修士課程2年

平成25年11月22日に開催された「日本農芸化学会関東支部2013年度支部大会」において、本学大学院生命工学専攻の望月ちひろさんが若手優秀発表賞を受賞しました。今回は46件のポスター発表があり、それらの中から優れた研究成果発表およびプレゼンテーションを行った3名の発表者が受賞しました。
 研究題目:「天然アミノ酸の光学活性を利用したキラル金ナノロッド超構造
」(望月ちひろ、新森英之)


日本農芸化学会関東支部若手優秀発表賞を受賞して
このような賞を頂いて大変驚いていると同時に、これまでの研究の成果が報われてとてもうれしく思います。
本研究では、“キラルな構造体形成”をテーマとしています。キラルとは非対称性を有するこという意味であり、生命世界はキラリティー(非対称性)にあふれています。例えば、私たちの体を構成しているタンパク質は20種類のアミノ酸からできています。このアミノ酸(グリシン以外)には光学異性体(D体、L体)が存在しますが、自然界に存在するアミノ酸のほとんどはL体であります。このようなことから、光学活性は“生命あるものに特別なものである”という生気論者が存在したほどに、生命を象徴するものでした。しかし無機化合物によって光学異性体が作り分けられたことで、この考えは打ち消されます。ですがやはり光学活性という性質はとても興味深いものであります。ここで少し研究について細かく説明すると、本研究では棒状の金微粒子(アキラル=キラリティーを持たない)にアミノ酸(キラル)を導入することでキラルな金微粒子超構造体を合成することに成功しました。これらの結果より、金微粒子は触媒活性やフォトサーマル効果を有するため、この構造体は化学反応におけるキラル触媒や細胞投与での選択性向上などへの応用に期待ができると考えています。
今後もこの結果を糧にして実験に取り組んでいくとともに、研究への意欲を持ち続けたいと思います。これまで研究に対する姿勢から化学的なもののとらえ方までをご指導してくださった新森先生、小久保先生、研究室の皆さんに感謝いたします。
 

ページの先頭に戻る