在学生からのメッセージ

川 良香
大学院医学工学総合教育部 
平成20年度 生命工学専攻 修士課程1年

生命工学と自然への畏怖
受験勉強で鬱々とした日々を送っていたとき、DNAの複製について勉強し、そのシンプルで規則正しく正確なしくみに本当に効率がよいということはこういうことで、すべての生物を支えているのかと思い深く感銘を受けたのを覚えています。大学に入学し、生命工学の分野について勉強してみると、自然とは本当にすばらしく、畏怖の念を抱き、また生物の持つシステムを研究手法によって明らかにしていく先人のアイデア力と探求心と努力を知りました。我々の社会は昔から実に多くの微生物の恩恵を受けています。そして、その背景にあるのは自然の力を応用した科学技術力です。社会における生物工学について知識を深め、研究を行いたいと考え、大学院生命工学専攻に進学しました。今は放線菌という微生物の研究を土からDNAのレベルまで多方面から行っています。放線菌は最も形態分化の進んだ細菌で、紫や緑、赤、黄桃色といった、きれいな色素をだし、その多様性と持つ力に驚きます。向上心あふれる仲間に恵まれ、様々なことに挑戦できる環境に感謝しつつ、忙しい日々を送っています。学部生の頃から自分の研究が社会にどのような貢献につながっていくのか考え、うまく人に伝えられるようになりたいと思っていたので、Do! サイエンス女子中高生のための実験教室に参加しています。まだまだ力不足ですが、実験に参加者の方々と話をし、興味を持って楽しんでいただいている様子をみると頑張って良かったと感じます。多くの人と知り合う機会ができ、様々な分野について知ることができました。また、アドバイスをいただき、研究をはじめとした学生生活がより充実したものになりました。
地球規模で刻一刻と状況が変化し、環境破壊が著しくあらゆる問題が深刻化し山積しています。卒業後は科学技術の持つすばらしい点と問題点のバランスを考え、自然と調和させ、社会でどう役立てていけるかを考え実行できる人になりたいと考えています。
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