退官された先生方


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【研究テーマ】
微生物の分子育種と機能性物質生産


生物の世界には、我々の知らない現象がまだたくさん秘められています。当研究室では、微生物のもつ驚異的な能力を見いだし、そしてそれを最大限にひきだす ことにより、人間の生活に役立てて行くための研究を行っています。生物は、DNAの情報をもとに酵素と呼ばれるタンパクをつくり生命機能を発揮しているこ とから、その能力を最大限に生かすには分子生物学から培養工学まで様々な分野の知識・技術を総動員しなければなりません。我々は遺伝子工学技術を応用し て、工業分野で需要の高い有用化合物を生産するために必要な微生物酵素の改良を行う研究や、微生物間の相互作用を活用することにより、利用の難しい農産廃 棄物からメタン・水素などの燃料を生産する研究など、21世紀の工業発展に貢献する微生物利用技術の基礎研究を展開しています。


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【研究テーマ】
ヒト常在の病原真菌Candida のゲノムサイエンス


 <日和見感染症> わたしたち健康人の体内には百種百兆匹といわれるヒト常在菌が定住しています。その一つ、「カンジダ菌」という酵母様の真菌(カビ)がわたしたちの研究対象です。健康人の口腔や腸管を住みかとしていますが、ひとたび宿主(ヒト)の免疫力(抵抗力)が低下すると「カンジダ症」という厄介な真菌症を起こします。これを日和見感染症といいます。

 <ヒトと病原菌との壮絶なる戦い> ヒトが「カンジダ症」にかかるのは、この菌が、ヒトの本来持っている防衛軍(免疫力)の戦力低下に乗じてヒトをやっつける多種の武器を持っているからです。感染症とはまさに、病原菌と宿主の双方が自前の武器を総動員した壮絶なる戦いのドラマなのです。

 <私たちの戦い> 「Candidaゲノムサイエンスの幕開け」を背景に、私たちは、「カンジダ症」対策に有用な新規薬剤(抗真菌剤)の標的分子の探索・同定システムを開発中です。そのためにまず、菌の増殖に不可欠な"必須遺伝子"が傷ついた菌(突然変異体)を多数分離し、次にこれを正常復帰させる遺伝子を見つけ出せば、これは抗真菌剤の標的となり得ます。いま、その候補が続々と見つかりつつあります。


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【研究テーマ】
有用微生物新規探索手法の開発とその利用/酵母の機能性開発


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  これまでに見出された微生物はおよそ10万種に及びます。しかしそれは地球上に棲息している数の10%にも満たないと云われています。このことは、新しい機能を持つ未知の有用微生物が自然界に数多く存在していることを意味します。
   私たちは、抗生物質を生産するなど医薬品工業の主役である土壌微生物・放線菌に着目し、未知放線菌の探索、分離、さらに新しい抗生物質の生産性に関する 研究を行っています。最近では、放線菌の抗生物質生産に関与する遺伝子とその発現に関する研究、糖質変換酵素の研究、植物共生菌、好塩・耐塩性菌、堆肥化 促進菌の研究など、分子生物学や生態学も含む幅広い分野の研究も展開しています。また、「放線菌のゲノム解析」、「バイオマスエネルギー生産」等、大学・ 国公立研究機関・企業による共同研究プロジェクトに参加しています。
   私たちの研究室では、また、酵母がワインをはじめ酒類の醸造やバイオエタノールの生産等、様々な特殊環境にどのように適応しているのかをDNAやタンパ ク質等の分子レベルで明らかにし、その仕組みを改良することで優れた酵母を育種するための研究、さらには酵母の新たな用途を開発するための研究を行ってい ます。一方で、酵母は私たち人間と同じ真核生物であることから、酵母を人間のモデルに見立てた研究も行っており、それらの成果を私たちの健康増進や老化防 止に役立てることも目指しています。


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【研究テーマ】
特異な機能を有する微生物とその利用


 本研究室では体に優しく、アレルギーを発症しない食品を作るために特異な機能をもった微生物であるキノコと硫黄酸化細菌由来の酵素について研究しています。食物アレルギーの発症は近年増加しており、アレルギー患者はアレルギー原因物質を含む大豆や小麦などから作られた食品に注意する必要があります。キノコは菌糸体から構成された微生物で健康に良い機能性物質と多くの酵素を含んでいます。本研究室では穀物アレルギー原因物質のない雑穀類のキノアを原料として、キノコの発酵作用を用いてキノコの機能性物質を多く含んだ味噌及び醤油の開発と、キノコの耐塩性酵素について研究を行っています。また、硫黄酸化細菌は強酸性環境下に無機物だけで生育でき、ユニークな酵素機能を持った微生物です。この微生物の亜硫酸酸化酵素の性質を研究することによって、アレルギーの発症を誘発する高濃度亜硫酸を含んだワインから亜硫酸を酸化除去して低減化することに成功しています。

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