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宮川 洋三 教授(~2015年3月)

【研究テーマ】
ヒト常在の病原真菌Candida のゲノムサイエンス


 <日和見感染症> わたしたち健康人の体内には百種百兆匹といわれるヒト常在菌が定住しています。その一つ、「カンジダ菌」という酵母様の真菌(カビ)がわたしたちの研究対象です。健康人の口腔や腸管を住みかとしていますが、ひとたび宿主(ヒト)の免疫力(抵抗力)が低下すると「カンジダ症」という厄介な真菌症を起こします。これを日和見感染症といいます。

 <ヒトと病原菌との壮絶なる戦い> ヒトが「カンジダ症」にかかるのは、この菌が、ヒトの本来持っている防衛軍(免疫力)の戦力低下に乗じてヒトをやっつける多種の武器を持っているからです。感染症とはまさに、病原菌と宿主の双方が自前の武器を総動員した壮絶なる戦いのドラマなのです。

 <私たちの戦い> 「Candidaゲノムサイエンスの幕開け」を背景に、私たちは、「カンジダ症」対策に有用な新規薬剤(抗真菌剤)の標的分子の探索・同定システムを開発中です。そのためにまず、菌の増殖に不可欠な"必須遺伝子"が傷ついた菌(突然変異体)を多数分離し、次にこれを正常復帰させる遺伝子を見つけ出せば、これは抗真菌剤の標的となり得ます。いま、その候補が続々と見つかりつつあります。

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