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【重要なお知らせ】令和4年度から設置されるバイオ・メディカルデータサイエンス特別コースのご紹介

 令和4年度から生命工学科に、医学・薬学の基礎知識をもちデータサイエンスのスキルを身に付けた生命科学系専門職業人の養成を目的に、生命科学・医学・薬学分野における数理・データサイエンス教育を行うバイオ・メディカルデータサイエンス特別コース(以下、BMDSコース)が設置されます。

 以下、BMDSコースの特徴についてご紹介いたします。

1.BMDSコースは、医療や創薬関連企業への人材輩出を想定したコースです。
 医薬系企業においては、生命科学の知識・経験とビジネス力を身に付けたデータサイエンティストの必要性が高まっています。しかし、国内においては、AI(人工知能)人材やデータサイエンティストは大幅に不足しているのが現状です。*1
 BMDSコースでは、医学、薬学の基礎知識をはじめ、関連するビッグデータやAIの活用方法などを学ぶ授業科目を用意しています(表1)。講義は、生命工学科の教員をはじめ、医学部の教員、医薬系企業の技術者らが担います。
 これらの科目をマスターすることで、医療や創薬関連企業で必要とされる、各種データの解析を通じて社会やビジネスの課題解決につながる答えを導き出すノウハウが習得できます。

*1:経済産業省「IT人材需給に関する調査」(H31年3月)や(一社)データサイエンティスト協会「データサイエンティストの採用に関するアンケート調査」(R1年11月)による。

 

表1.  BMDSコースの主な開講科目赤字の科目は、BMDSコースのみ履修可能です。*2

主な授業科目の名称 配当年次
生命統計情報学 1年後期
創薬概論 1年後期
基礎免疫学 2年前期
基礎薬理学 2年前期
基礎神経生化学 2年前期
基礎神経生理学 2年後期
基礎人体生理学 2年後期
動物解剖生理学 2年前期
生命科学・医学のデータ解析基礎 2年前期
バイオインフォマティクス 3年後期
生命工学データサイエンス 3年前期
実践バイオ・メディカルデータサイエンス 3年通年
大規模生命情報解析学 3年後期

*2:科目名や配当年次は一部変更となる場合があります。


2.BMDSコースへの配属は、2年次への進級時からです。

 BMDSコースの設置に伴い、生命工学科の入学定員が5名増えて40名となります。
 入試については、生命工学科本科と特別コースを区別せず、一括で募集し、クラス分け(コース配属)は、希望や成績等に基づき、2年次への進級時に実施します。約10名程度がBMDSコースに配属されます(表3)。
 なお、一般選抜(前期)、一般選抜(後期)、総合型選抜Ⅱ、私費外国人留学生入試のいずれの入試で入学された場合でも、BMDSコースへの配属対象となります。

表2.  生命工学科の入学定員(募集人員)*3 

学科名

一般選抜
(前期)

一般選抜
(後期)
総合型選抜
私費外国人
留学生入試
総募集人員
生命工学科 32人 5人 3人 若干人 40人

*3:赤字は、2022年度入試において変更になる内容です。


表3:生命工学科およびBMDSコースのカリキュラム
*4

*4:カリキュラムは一部変更となる場合があります。
*5:赤字の科目は、BMDSコースのみ履修可能です。
*6:生命環境学部生命工学科の学生として卒業研究を行います。


3.BMDSコースの学生のうち約半数は、医学部で卒業研究を行うことができます。
*7
 BMDSコース配属学生のうち、5名程度の学生は、医学部の研究室で卒業研究を行うことが可能となります(表3)。*7 医学部で卒業研究を行うことで、より医療分野に習熟できることが期待されます。なお、医学部研究室では、アレルギー、脳・眼疾患とグリア、シナプス可塑性、脳情報動態、高次脳機能 などに関する卒業研究を行うことができる予定です。

*7:生命環境学部生命工学科の学生として卒業研究を行います。

 なお、入試に関する情報の詳細は、山梨大学HPの募集要項等で必ず確認して下さい。

 BMDSコースの設置に関する情報は、今後も学科HP等で引き続きお知らせいたします。どうぞよろしくお願いいたします。

※ 本記事の内容を2022年1月9日に更新しました。