『大村記念微生物資源研究フロウティラ』開設のお知らせ
生命工学科の〈応用微生物学研究室〉は、放線菌や酵母といった産業上重要な微生物について、環境中からの分離や遺伝子解析、育種、化合物について研究を行っています。
2015年にノーベル医学・生理学賞を受賞された本学の大村智特別栄誉博士は、新種の放線菌(Streptomyces avermitilis)の土壌からの分離によって、抗生物質「エバーメクチン」を発見し、治療薬「イベルメクチン」の開発に成功しました。この業績によって、ヒトを含む動物の抗寄生虫薬をはじめとする数多くの医薬品が発展し、今では世界中の人々の健康や暮らし、畜産業が支えられています。
この度本学では、微生物資源を活用した創薬研究による人類の健康・福祉への貢献を目指し、北里大学と連携した研究組織『大村記念微生物資源研究フロウティラ』を設立しました。
生命工学科に設置されたフロウティラ開設特別展示の様子
今月3日には、本研究組織の開所式および記念シンポジウムが開催され、大村智特別栄誉博士をはじめ本研究組織関係者が出席されました。
大村博士と中村学長により看板が設置されました。
大村博士と山村先生の記念撮影
シンポジウムで講演する山村先生
本研究組織の概要含め、本学プレスリリースはこちらからご覧ください。
生命工学科の微生物機能・生態応用工学分野ではこれからも、新規有用微生物の発見や医薬品の開発、バイオマスの活用を目指し、研究の発展や人材育成に邁進していきます。