受験生の皆さんへ

林 えりか

 生命工学科では1年次に一般教養と基礎的な専門知識を学びます。2、3年次からは専門的な勉強が増えていき、生化学や微生物、発生工学など幅広く学ぶことができます。特に3年次からは毎日実習が行われ、知識面での習得だけでなく実験の進め方や実験器具の扱い方も学びます。どの分野も興味深く、大学から生物を一から学ぶ人でも心配ないと思います。

 私が生命工学科に進学しようと思った理由は、漠然と細胞に興味を持ち、肉眼では見えないミクロの構造や機能を知りたいと思ったからです。1細胞の受精卵から複雑な構造の個体が形成される“哺乳類の発生”に強く興味を持ち、発生工学を専門とする研究室への配属を選びました。

 研究室ではマウスを用い、将来は不妊治療にも生かせるような宇宙空間での繁殖に関する研究をおこなっています。顕微授精など技術面の訓練が不可欠な実験を行っているため、実験が成功したときの喜びは大きいです。日々学ぶことも多く大変ですが毎日充実した日々を送っています。

 受験生の皆さんは不安なこともあるかと思いますが、自分の興味あることに貪欲に頑張って欲しいと思います。