受験生の皆さんへ

宮崎 頌矢

『ノーベル賞』

 大学時代で1番の思い出は、山梨大学の大先輩である大村智先生のノーベル賞受賞です。
当時、「地方大学から受賞者が出た」と取り沙汰される場面もありました。これまでの受賞者は有名大学出身の方々が多く、大学の学力や研究設備への投資が重要でもあると思います。しかし、大村先生の物事に取り組む際の思考や姿勢を知ると、それだけが必ずしも成功に繋がるわけではないとわかりました。

 先生の格言は多くありますが、私はこれを紹介します。
「成功した人は失敗を言わない、だけど人よりも倍も3倍も失敗している」

 捉え方は人それぞれですが、私はこの言葉が研究者だけに限ったものではないと思います。大学入学後は、一人暮らし、アルバイト、友人関係、研究、就職活動と新たな刺激がある毎日を送ると思います。そこで多くの成功と失敗があり、みなさんの人格が形成されると思います。そこで成功するために何を学び、次にどう活かせるのか、これを考えようという意味でもあると思います。

 このような思考や姿勢があれば今後何をするにしても成果に繋げる力になると思います。こうした人格になるまでに大学から社会人にかけての経験が大きく影響すると思うので、山梨大学や地方大学でも何を経験するかによって偉業を成し遂げられると、大村先生は証明してくれた気がします。

 これから大学受験を控える人や在学生の方達も勉強だけでなく、遊びやアルバイトで質の高い経験を多く積んでいき、これからの大学生活や人生を謳歌してください。