松田 咲希
『一生の財産となる4年間』
現在、私は胚培養士として不妊に悩む患者様のために働いています。胚培養士はあまり知られていない職業の一つかと思いますが、患者様からお預かりした配偶子(卵子・精子)を専門的に扱い、主に体外での受精操作や胚(受精卵)培養を行う職業です。
私の大学生活について少しお話したいと思います。私の大学生活は勉強に部活にアルバイトに遊びなど、どの場面を切り取ってもとても濃い4年間でした。大学生活は自分の想像をはるかに超えて価値あるものであり、何よりも学ぶことが多かった4年間でもありました。簡単にですが、学んだことを挙げます。
・大学の講義 : 基礎的、専門的な知識
・研究室 : 結果がうまく出ないときに次にどうするかを自分で考える力、
とにかく試してみるという行動力
・一人暮らし : 両親への感謝の気持ち、家事の大変さ
・部活動 : 最後まで諦めない気持ち、仲間と協力する協調性、
自分の役職の仕事に対する責任感
・アルバイト : 働くことの大変さ
人と人とのつながりの大切さ
このように大学の講義では専門的な知識を学ぶことは当たり前ですが、大学生活のうちに学べることは学問だけではない!ということをお伝えできればなと思います。そして、もう一つお伝えしたいのが大学時代の友人を大切にということです。苦楽の多い大学生活を共にした友人は、大学時代も社会人になった今でも、挫折しそうになった時に心強い存在となります。
最後になりますが、社会人になって思うことは、どんな職種に就いても大学生活での経験は何一つ無駄ではないということです。
自然豊かな山梨大学、生命環境学部、生命工学科での経験や出会いを大切にしてください。困ったときにはいつでも話を聞いてくださる先生方もいらっしゃいます。山梨大学でしか経験できないことや出会いはまだまだたくさんあると思うので、何にでもチャレンジして、自分にとって一生の財産となるような大学生活を過ごしてください。