受験生の皆さんへ

芦沢 春菜

『全てが将来へ繋がる』

 みなさんの将来の目標は何ですか?すぐに答えが出てきたみなさん、早いうちからしっかり目標を持っていて素晴らしいと思います。まだはっきりとした目標がないみなさん、それでいいのです!私もぼんやりとした目標しかなく、とにかく生物に関わる勉強がしたいという理由で生命工学科を選びました。しかし、生命工学科で様々なことを学び、4年生から所属になった研究室で微生物に関わる研究を行っていくうちに、生物が好きなだけでなく研究が本当に楽しいと思える自分に気づきました。 そして研究職に就くというはっきりとした目標を持つことができました。

 現在は、種苗の研究開発や生産など、花に関わる仕事をしています。学生時代に学んだことを生かせているし、何より生物に関わりながら研究もできるため、毎日が本当に充実しています。しかし時々、「大学に戻ってもう一度勉強や研究をしたいな」と思うことがあります。そう思えるくらい、生命工学科、そして研究室で過ごした毎日は、私にとって大きなものとなっています。専門分野はもちろん、様々な分野の講義、研究室での毎日の実験、アドバイスをしてくださり、時には相談にも乗ってくださった先生方や先輩方、勉強も研究も一緒に頑張った仲間、全てが今の私に繋がっています。

 きっとみなさんも、今は漠然とした目標しかなくても、大学生活を通して自分が本当に興味を持てるものや楽しいと思えるものに気づき、向き不向きを知り、はっきりとした目標を持つことができると思います。目標があるみなさんも、改めてその目標を確認するチャンスです。もしかしたらもっと興味を持てるものを見つけられるかもしれません。積極的にたくさんの経験をし、様々なことを学び、多くの人と関わってみてください。生命工学科で出逢う仲間や先輩、先生、講義で得る知識、研究室での経験、色々なことが将来の自分に繋がっていきます。将来みなさんが、「生命工学科に入って良かった」と思えるような大学生活を送れることを願っています。