西村 真央

『受験生のみなさまへ』

　私は現在、株式会社はくばくという食品メーカーで働いております。はくばくは穀物全般を取り扱う食品メーカーで、私は開発部研究開発課に所属しております。主な仕事としては、弊社で取り扱っている穀物、主に大麦の機能性の研究や新たな素材加工技術などの検討、腸内環境研究など様々な研究に取り組んでおります。

　私が大学生活で得たものとしてとても大きかったと思うのは、自身のやりたいことを明確にできたことです。将来、何になりたいか？何をしたいか？そういう目標も明確でないまま、私は大学に入学しました。このままではいけないと思いつつも、なんとなく周りに合わせて生活をしていたように思います。

そんな私の転機となったのは、学生実験です。生命工学科では、私が大学2年生の時から学生実験が始まり、各研究室の専攻分野の実験をするカリキュラムがあります。元々実験するのが好きだったので、その授業が来るのをとても楽しみにしていました。実際にやってみると自分の知らない知識や、本の上でしか知ることのできなかった世界を実際に目で見て、手を動かして知ることが出来、非常に充実した授業だったと改めて思います。私はその学生実験で微生物に興味を持ち、研究室も微生物を扱っている応用微生物学研究室に入りました。微生物の研究に携わったことで、将来も微生物に関わる分野の職種につきたいと思うようになりましたし、実際に腸内細菌という微生物に関わる仕事に就くことが出来ています。

　また、卒業した今改めて思うことは、生命工学科の先生方はとても親身で温かいということです。学生一人ひとりの顔と名前を覚えて下さっていて、先生-生徒間のコミュニケーションも多いように思いますし、困った時はいつでも相談に乗って下さる先生方が多いです。

　生命工学科にはまだ多くの魅力がありますし、私が知りえない魅力もまだたくさんあると思っています。山梨大学を志望している皆さん、ぜひ生命工学科へ入学して皆さん自身が魅力を発見してほしいと思います。

みなさんのこれからの大学生活がより実りのあるものになるよう、心から願っております。