受験生の皆さんへ

森下賀哉

高校生の時、学生らの力で糖度を上げる甘酒の研究を行なったことがきっかけとなり、生物の奥深さに興味を持ちました。そこで、私は山梨大学の生命工学科では幅広く生物に関する知識を身につけることができることを知り進学を決めました。

 

生命工学科では、1,2年生での座学を通じて知識を蓄え、3年生からは学生実習が始まります。私はこの学生実習を通じて発生工学に対して特に興味を持ち、この分野で研究したいと強く思い発生工学分野の研究室配属を希望しました。

 

希望通り発生工学分野の研究室への配属が決まり、4年生から修士課程の現在まで研究課題として、マウスを用いて「胚操作と成体後の食餌による新規の2型糖尿病モデルマウスの作成」という研究課題に取り組んで来ました。初めて自分の手で胚移植を行い産仔が得られた喜びは非常に大きかったことを覚えています。この研究を通じて新たな発見がいくつかできたこと、またそれを国内外で学会発表できたことは、大変貴重な経験であり卒業後も財産になっていくと考えています。

 

また、私は部活動でダンス部に所属しており、部長や甲信連盟代表を担当しました。部活動を通じて、様々な場所でのショーケースやイベントに参加してきた事で、技術的にも成長する事ができましたが、同時に学内外の様々な人たちと交流ができ非常に楽しく充実した学生生活を過ごす事ができています。

 

卒業後は、人々の毎日の生活に役に立てるように、今内定をいただいている製薬会社で働き社会に貢献していきたいと考えています。就活を通じては自分と本気で向き合うことができ、今までを振り返る中で自分自身に対する新たな発見もありました。今後の人生では社会人として人々の生活に新たな発見を与えられるように努力していきたいと思います。

 

最後に、受験生の皆さんへ将来に対する不安もたくさんあると思いますが、自分の持つべき力を信じ、心躍る方向へ向かい努力をすることで可能性という道を切り開いてください。